2015年8月12日〜13日 富士山(吉田ルート) 富士山・御坂・愛鷹 2015年08月14日 0 先月、富士山駅から六合目まで歩きましたが、今回は頂上まで歩きます。2015年7月19日 吉田口遊歩道・富士山六合目出発点は吉田口の馬返しです。先月歩いたばかりの道なので、気楽に歩けます。二合目、三合目の辺りでも十分涼しい。針葉樹林も雰囲気があって好きです。 五合目付近ではいろいろな花が咲いています。鮮やかな色と特徴的な花と蕾の形に惹かれて何気なく写真を撮ったら、ヤマトリカブト(山鳥兜)でした。毒草じゃないですか! 佐藤小屋の前まで来ました。この先でお昼にしました。 六合目を超えて、未知の領域へ。どんどん登っていくと、七号目付近の山小屋が見えてきました。まるで山小屋銀座ですね。 荒涼とした風景が広がっています。この日は雲が出ていて麓はよく見えませんでした。 八合目の山小屋、太子館に到着。ここで一泊します。夜、よく眠れずにいると、外から風の音が聞こえてきます。これから天候は悪化して行きそうです。夜中に軽く朝食(小屋で渡されたレトルトの釜飯)を食べて、山頂目指して出発します。風は吹いていますが、まだ雨は降っていません。麓を見下ろすと街の灯りが見えます。ここからは残念ながら写真はありません。話に聞いた通り、夜でもライトを点けて多くの登山者が歩いています。九合目からは、登山道に沿って光の行列がどこまでも続いているように見えました。東の空がぼんやり明るんでいます。天気は悪くなりそうですが、日の出のとき、ちょこっとだけでも晴れてくれたりしないか、なんて虫の良いことを考えながら登っていきます。標高が高いので、意識して呼吸を深くした方が良いみたいです。いつもの低山の調子で歩いていると息が切れました。やがて久須志神社の前まで来ました。一応ですが、登頂です。ご来光待ちの人がたくさんいます。ところが天気は悪くなってきます。風が強くなり、本格的に雨が降ってきました。ガスも出てきてご来光どころではありません。レインスーツの下にフリースも着ていたのですが、かなり寒い。もっと軽装の人もいましたが大丈夫なのか心配なくらいです。茶屋で温かい缶紅茶を飲んでホッとします。どの茶屋も寿司づめ満員で、店の前には中に入りたい人の行列ができていました。 久須志神社で御朱印を頂きました。右から、富士山駅近くの北口本宮冨士浅間神社、スバルライン五合目の小御嶽神社、久須志神社のものです。江戸時代までは富士山頂に神社はなく、今の久須志神社は薬師堂だったそうです。久須志=くすし=薬師ということですね。それが明治の神仏分離の影響で、神仏習合だった富士信仰が神道に一本化されたのだと思います。ちなみに今の浅間大社奥宮は大日堂であったとのこと。最高地点の剣ヶ峰まで行きたかったのですが、天候が悪いので吉田ルートの下山道で下山します。体感では、奥多摩、奥武蔵あたりの冬よりよっぽど寒い。八合目あたりまで下りてくると寒さはだいぶ和らいできました。ガスも晴れて景色も少しは見えてきます。雨に濡れた富士山もいいなあ、なんて思う余裕も出てきました。ただ雨は止まないので、建物の陰の雨の当たりにくい所で行動食を口にして、また歩き続けます。山小屋にいた人たちもほとんどはそのまま下山するようです。雨で道が濡れて埃が立たないのはよかったのでしょうか。六合目付近まで来ると、これから登って来る人たちとすれ違うようになります。雨も小降りで風もあまり吹かなくなっていたせいか、登ってくる人たちの中にはビニールのレインコートやポンチョ姿でニコニコして歩いている人もいます。レインスーツを着ていてもフードはしていなかったり。一方のわれわれ下山組は、レインスーツの袖や裾はキッチリ締め、フードのコードも絞って、泥だらけの靴で、全身から水を滴らせています。その対比がなんだか可笑しい。スカイライン五合目まで歩いて、帰りました。悪天候でしたが、それはそれでワイルドな富士山を味わえて楽しめました。冬山気分ですね。しかし軽装で富士山に登るのはやめた方がいいと改めて思いました。頂上付近は本当に寒いですから。外国人登山者に、簡易な雨具を使っている人が多い印象でしたが、かなり辛そうでしたよ。 [0回]PR