2015年8月19日 高川山・むすび山 高尾・陣馬 2015年08月20日 0 写真なしです。初狩駅から出発です。自徳寺の横を通って、林道を進みます。しばらく行くと簡易トイレと登山者への注意書き等があって、左手に草に覆われた道の跡が…。まさか、この道ではあるまいと林道をさらに進むと、案の定、新ハイキングコースの入り口がありました。登山道を少し歩くと、男坂と女坂に分かれています。男坂と言ってもそんなに難しいわけではないようですが、暑くて頑張る気が出てこないので女坂を選びます。ところが女坂の道に入ってすぐに草が生い茂っている箇所があり、かき分けて進みます。男坂にしておけばよかったと、今さら思っても遅い。男坂からの道と合流してから頂上まではすぐでした。山頂は360度の展望と謳われていますが、今では木が伸びてきており270度くらいの展望でしょうか。それでもなかなか眺めはいい。富士山はほとんど雲に覆われていて、山肌の一部を黒ぐろと覗かせるのみです。軽く食事をして、大月方面に下っていきます。岩がゴロゴロした坂で、こちらから登ってもいいように思いました。初狩から登ってくる道は杉の人工林でしたが、こちらは雑木林です。右手、つまり南側の斜面には赤松が目立ちます。かつては、かなり人の手が入った山だったのかもしれません。田野倉駅方面と大月駅方面との分岐点に差し掛かりました。大月駅の方へ進んだのですが、少し日当たりのいい箇所は草やら灌木やらが生い茂っていて、かき分けて進まなければなりません。道がわからないとか、進行を妨げられるとか言うほどではないのですが、鬱陶しいことは鬱陶しい。オマケに蜘蛛の巣だらけ。もちろん暑い。常々、杉の人工林は味気ないと思っているのですが、薄暗く、下生えがないのは夏には快適ではあります。天神峠に差し掛かりました。今では下に花咲トンネルが掘られ、中央自動車道が通っています。峠道を越えていく人ももうほとんどいないのでしょう。大月の町から音楽が聞こえてきます。正午を告げる時報のようです。思ったより時間がかかっています。参ったなあ、なんて思っていると目の前に開けた場所があり、観光地によくあったプラスチック製のベンチがいくつかあります。フジカラーとか書かれたアレです。「むすび山」という標識がありました。むすび山の上から大月の町と岩殿山がよく見えます。ベンチに腰掛けて少し休憩します。戦時中、ここに陸軍の防空監視所があったそうです。遺構として、人が数人入れるくらいの丸い穴が残っているだけです。この山を下っていくと、もうそこは大月の町です。この日は山では誰とも会いませんでした。ひたすら、生い茂る植物と、蜘蛛の巣と、メマトイとかいう虫との戦いでした。夏に登るのは間違いだったかもしれません。 [0回]PR